2024年04月23日

海渡る北斎

「波の伊八」と19世紀のインフルエンサー林忠正
神山典士 著
装画 蟹江杏

<内容>
「プロローグ この1000年で人類史に最も貢献した100人」
「第1章 波に命をかけた男〜波の伊八」
「第2章 波に魅せられた男・葛飾北斎」
「第3章 ゴッホもモネも熱狂した19世紀末ジャポニスム」
「第4章 北斎と日本美術をプロデュースした男・林忠正」
「エピローグ 150年を経た「北斎ブーム」」
「あとがき 前作から広がる北斎の世界」

<感想>
波の伊八と言われる彫物師・武志伊八郎信由58歳の作品とされている、行元寺(千葉県いすみ市)の欄間を飾る彫り物「波に宝珠」が、絵師・葛飾北斎によって浮世絵となり、海を渡って西洋人を驚かせ、世界の絵画史に大きな影響を与えた。
伊八の彫った波と北斎が描いた波を並べて見ると、その酷似性がひと目でわかる。
北斎が房総半島へやって来て伊八の作品を見たに違いないと語られる状況証拠、明治時代の美術商・林忠正の功績など、勉強になった。
とても興味深く面白い読み物だと思う。
満足度 4.gif


posted by ももた at 08:43| 東京 ☁| Comment(0) | ノンフィクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月28日

イラストで見る 伝説の大泥棒&大脱走

ソレダー・ロメロ・マリーニョ 著
フリオ・アントニオ・ブラスコ 著
轟志津香 訳

<内容>
実在した世紀の「大泥棒」と世間を賑わせた「大脱走」の記録18件を、新聞風デザインとポップなイラストで紹介したもの。

大泥棒 1911年のモナ・リザ盗難事件(ビンセンツォ・ペルージャ)/グラスゴーの列車強盗団(ブルース・レイノルズ&ロニー・ビックス他)/ボーイング727便ハイジャック事件(ダン・クーパー)/銀行強盗事件(アルベール・スパジアリと仲間たち)/装甲車が警備員に盗まれる(エル・ディオニ)/アメリカ最大の美術品盗難事件(警察官に変装した2人組の泥棒・未解決)/ハッカーがシティバンクを攻撃(ロシアの若き数学者ウラジーミル・レヴィン)/ワールド・ダイヤモンド・センター強奪事件(イタリアのラ・スクオーラ・ディ・トリノ窃盗団)/ブラジル史上最大の巧妙な銀行強盗事件(通称ドイツ人のアントニオ・ジュシヴァン・アウヴェス率いる35人の強盗団)」

大脱走 スキャンダラスな逃亡劇(ジャコ・カサノヴァ)/箱詰めになって逃亡した奴隷(ヘンリー・ブラウン)/木の銃を突きつける!信じられない脱出劇(伝説の銀行強盗ジョン・H・デリンジャー)/3か所の厳重警備刑務所から脱出(逃亡の達人アルフレッド・フーディーニ・ハインズ)/アルカトラズ大脱走(武装強盗フランク・モリス、銀行強盗のジョンとクラレンスのアングリン兄弟)/38人の英雄の歴史的な逃亡劇(モンテビデオのカビルド刑務所の、民族解放運動のメンバーだった女性受刑者)/気球で東ドイツを脱出(ヴェッツェル家とシュトレルツィク家、幼児を含む8人の逃亡者)/食事トレー用の隙間からヨガで脱出した囚人(ヨガマスターの泥棒、韓国人のチェ・ガプボク)/世界の麻薬王、メキシコの刑務所の独房シャワーから脱走(ホアキン・グスマン・ロエラ通称エル・チャポ)」

<感想>
殆どがテレビドラマや映画化されている。昔の人は豪快だな。
イラストで見せる犯罪実話だが、読み物としても面白いと思う。
満足度 3.gif


posted by ももた at 09:01| 東京 ☁| Comment(0) | ノンフィクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月14日

海に呼ばれて ロッカウェイでわたしを生きる

ダイアン・カードウェル 著
満園真木 訳 「ROCKAWAY」
装画 佐藤正樹

<内容>
サーフィンで人生が変わった40代半ばの女性ジャーナリストの、人生のリスタートを描いたノンフィクション。

「プロローグ もう戻れないかも」 「第1部 海辺にて」
「第2部 一歩ずつ」 「第3部 仲間とともに」
「エピローグ わたしの居場所」

<感想>
ニューヨーク・マンハッタンで暮らすダイアン・カードウェルは、5年の間に結婚生活と父と子供を産むチャンスを失った。
離婚して3年後、少しずつ立ち直って前に進もうとしている頃、サーフィンと運命的な出会いをする。
彼女にとって未踏の地ロッカウェイ(ニューヨーク市南端のロッカウェイ半島に点在するいくつかの地域)を、人生再スタートの地に選ぶ。
サーフィン初心者が、多幸感と解放感で病みつきになり、体力作りから始めてレッスンを重ね、集中キャンプにも参加して少しずつ上達していく。そしてサーフィンも園芸もできる家を衝動買いする。
やがて、普段の生活から離れて、ひとりで好きなだけ趣味に没頭できる幸運に気付く。必要なのは生き甲斐だった。
再び不運に見舞われても生き甲斐があれば、人生に立ち向かうことができるのだ。生き甲斐の重要性を教えてくれる良書だと思う。
満足度 3.gif


posted by ももた at 09:09| 東京 ☀| Comment(0) | ノンフィクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
読んだ本の紹介と感想、評価を書きました。