2025年05月02日

一冊でわかる大正時代

世界のなかの日本の歴史
大石学 監修
文 佐藤賢二
イラスト cocoanco
協力 中野良(国立公文書館アジア歴史資料センター研究員)

<内容>
「序章 民衆の存在感が高まった時代」
「第1章 護憲運動が活発化」
「第2章 世界大戦の影響」
「第3章 政党内閣への期待」
「第4章 国民の選挙権が拡大」

<感想>
「大正デモクラシーと大正政変」「第一次世界大戦と日本経済」「成果なく終わったシベリア出兵」「政治運動、労働運動、女性の地位向上を求める運動など、社会運動の活発化」「平民出身の首相・原敬の功績」等々、勉強になった。
大正時代は僅か15年と短期間だが、現代に直結する色々な出来事があり、国民も元気で中身の濃い時代だったな。
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2025年04月24日

もっと人生は愉快になる

栄養学の母・香川綾 98歳のメッセージを読む
五十嵐貴久 著

<内容>
「栄養学の母・香川綾」
「はじめに 人生を楽しみ、愉快に過ごした人/生涯現役を通した香川綾」
「1.自分はみんなと同じ弱い人間」
「2.思いついたら、即行動」
「3.老いはあなたを自由にする」
「4.濃く学んで、愉快に働く/若い人たちに」
「5.生きる喜びの源泉」
「香川綾の歩み」

<感想>
1899(明治32)年生まれの香川綾は、日本の家庭料理で使う計量カップとスプーンを考案し、亡くなる直前まで「食事日記」を記録した栄養学者。栄養学と女子教育に一生を捧げ、日本の栄養学の発展に大きな足跡を残した。
「健康に近道はない。日々の食事が決め手になる。」「時流に乗ること、人にうけることばかりを考えるからストレスになる。やりたいことを選択して積み重ねていけば、どんなことでも人生は愉快になる。」「辛い時、悲しい時こそ、日課をきちんとやりながら、諦めずに待つ。必ず道は開けて来る。」など、勉強になった。健康長寿のヒントになると思う。
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2025年04月10日

日米資料による特攻作戦全史

航空・水上・水中の特攻隊記録
ロビン・リエリー 著
小田部哲哉 編訳 「KAMIKAZE ATTACKS OF WORLD WAR 2」

<内容>
第T部 第1章 武士階級の発展とその精神/第2章 カミカゼの伝統/第3章 特攻機(桜花計画・最終兵器)/第4章 特攻隊の発展/第5章 特攻作戦の戦術/第6章 海と陸のカミカゼ」

第U部 特攻作戦史 第7章 大混乱の前兆/第8章 1944年12月のカミカゼ/第9章 リンガエン湾の戦い/第10章 台湾、硫黄島、ウルシー/第11章 沖縄 天号作戦/第12章 沖縄侵攻第1週/第13章 猛攻続く/第14章 遺体を片付けた/第15章 悲惨な5月/第16章 戦争の終結/第17章 決号作戦(本土防衛)」

<感想>
本書は『米軍から見た沖縄特攻作戦』の姉妹編である。
そして1944年10月25日、関行雄大尉率いる敷島隊のカミカゼ攻撃で始まり、1945年8月の日本の敗戦で終了した特攻隊で損害を受けた米艦艇の物語であり、米艦艇に損害を与えた日本軍の貴重な記録でもあるとのこと。
膨大な量と詳細なので全部読解できたとは言えないが、桜花計画と神雷部隊とBAKA、最終兵器(実戦には使用されなかった本土防衛用の梅花と名付けられた有人特攻機)の開発、日本陸海軍が実施した特攻作戦等々、勉強になった。
そして特攻隊員や特攻機が撃墜される写真に胸を締め付けられた。反戦の思いを強くする。一読の価値はあると思う。
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posted by ももた at 08:49| 東京 ☁| Comment(0) | ノンフィクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
読んだ本の紹介と感想、評価を書きました。