2024年11月21日

復活の歩み リンカーン弁護士

ミッキー・ハラー(リンカーン弁護士)シリーズ F
マイクル・コナリー 著
古沢嘉通 訳 「RESURRECTION WALK」

<あらすじ>
ひとりの男を人身保護請求で刑務所から救い出したリンカーン弁護士、ミッキー・ハラーが起ち上げた無実プロジェクトには、冤罪を訴えて彼の協力を懇願する受刑者からの依頼が殺到していた。
そこでハラーは、その選別を元ロス市警刑事の異母兄ハリー・ボッシュに委ね、初動審査も任せた。
ボッシュは、元夫である保安官補ロベルト・サンズを銃殺した罪で5年間服役中のシングルマザー、ルシンダの手紙に着目し、予備調査を行う。
するとルシンダの発射残滓検査結果は陽性だったが、殺害凶器は発見されなかった。そしてロベルト・サンズは、保安官補ギャングの一員を意味するタトゥーを尻に入れていた。ルシンダは元夫の殺害を否定したが、刑事弁護士フランク・シルヴァーの勧めで不抗争の答弁取引をしていた。
ハラーとボッシュは、ルシンダの無実の主張は検討に値すると考え、シルヴァーからサンズ事件のファイルを入手した。そして彼女の冤罪を晴らすべく、再審請求に向けて動き始めるが・・・

<感想>
73歳のハリー・ボッシュは、癌の最先端治療の治験を受けながら、主役級の大活躍を見せる。
科学捜査専門家アースレイニアン博士のデモンストレーションや、ミッキーの元妻マギーが絡む法廷劇に、ボッシュとハラーの復活の歩みが相まって、とても面白いミステリだと思う。
しかし、捻りもどんでん返しも無かったな。
次作『The Waiting』でもボッシュ父娘は活躍しており、レネイ・バラード刑事シリーズ第6作目とのこと。楽しみだな。
満足度 4.gif


posted by ももた at 08:33| 東京 🌁| Comment(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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