<内容>
「はじめに」 「第1章 「奇跡の1本松」が教えてくれたこと」
「第2章 父の病死、母の再婚」
「第3章 戦争で思い知った本当の正義」
「第4章 オンボロアパートで日は暮れて」
「第5章 どん底の僕を救った「アンパンマン」」
「第6章 天国の妻へ」
「第7章 やなせ流・長寿の秘訣」
「第8章 人生は喜ばせごっこ」
「第9章 絶望の隣は希望です!」
「第10章 明日を信じて」 「おわりに」
<感想>
以前読んだ梯久美子著『勇気の花がひらくとき』と同じ内容だが、92歳のやなせたかし氏が、多感な少年期の過ち、不条理極まりない戦争と軍隊の世界、「便利屋のやなせさん」と言われるも絶望の深い闇の中でもがいていた時代など、ご自分の人生を赤裸々に語っている。
そして、東日本大震災で傷つき、大切なものを失った人々に贈る励ましのメッセージになっている。
幾多の苦難を乗り越えてきたご老人の言葉は説得力があるな。心が折れそうなときや、挫けそうなとき、そのメッセージを思い出そう。そして命のある限り、前向きに生きようと思った。