2024年10月24日

荒野にヒバリをさがして

2020年カーネギー賞受賞
アンソニー・マゴーワン 著
野口絵美 訳 「LARK」
装画 嶽まいこ

<あらすじ>
英国ヨークシャー北部の田舎町。復活祭の休暇で退屈していたニッキーとひとつ違い兄ケニーは、気晴らしの心算でノース・ヨーク・ムーアズ国立公園へ、ハイキングに出かけた。
ジャック・ラッセル・テリアの雌のティナを連れて、ただヒバリを見に来ただけだったが、季節外れの雪のせいで迷子になってしまう。
ニッキーは必死で帰り道を探しながら、特別支援学校に通うケニー、幼い頃に蒸発した母、アルコール依存症を克服した父など、家族やこの数年間の出来事に思いを巡らす。ケニーを安全に守ってやるのがニッキーの役目だ。
ところが、近道しようとして遊歩道を外れ、遭難してしまった。その挙句、ニッキーが崖から転落してしまう・・・

<感想>
頂上だと思ったら尾根だった。辺りはどんどん暗くなる。川が行く手を阻む。兄弟は寒さに震えながら荒野を彷徨う。その描写はスリリングだ。目が離せない。兄弟の固い絆を描く、感動的な児童書だと思う。
しかし、愛犬が犠牲になってしまった。悲しいな。
満足度 4.gif


posted by ももた at 08:52| 東京 ☀| Comment(0) | 児童書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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