2024年10月17日

首木の民

誉田哲也 著

<あらすじ>
自動車警ら隊の香川隆警部補が、血液の付着した他人の財布を所持していた大学の客員教授・久和秀昭を窃盗と公務執行妨害の容疑で緊急逮捕した。
久和は東大卒の元財務官僚で、内閣官房参与になるかもしれないという話が持ち上がっていた。警視庁志村署強行犯捜査係の佐久間龍平係長の取り調べに対して、「ありとあらゆる公務員を信用していない」と宣言し、一切の供述を拒む。
捜査して行くと、財布の持ち主でフリーライターの菊池創が行方不明になっていた。
DNA鑑定の結果、血液は菊池創のものと判明するが、財布に久和の指紋は付いていなかった。
そして菊池は、高校の同級生で元財務官僚の息子でもある藤木優人が9年前に起こした人身事故を調べていた・・・

<感想>
警視庁志村署強行犯捜査係をユーモアのある文章で描く、面白い警察小説だと思う。
しかし東大卒の元財務官僚が、財政再建について独自の理論を長々と展開している。興味深く面白いが経済小説ではないと思うので、経済談義は必要ないかな。
満足度 3.gif


posted by ももた at 08:30| 東京 ☀| Comment(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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