装画 伊藤彰剛
<内容>
癒しのファシリティードッグとして訓練を受けた7歳の雄のゴールデンレトリーバー、ピーボとハンドラーの笠門達也巡査部長は、警察病院の小児病棟に出勤している。
しかし本業は、特別病棟に入院中の犯罪者と接し、彼らが秘匿している情報を聞き出していた・・・
「第1話 犬に囁く」「第2話 犬は知っている」「第3話 犬が寄り添う」「第4話 犬が見つける」「最終話 犬はともだち」を収録した警察小説。
<感想>
ファシリティードッグとは、病院で患者に寄り添い、恐怖や苦痛といった精神面の負担を和らげる為に働いている犬の事。ハンドラーの仇敵でさえも籠絡する。
そのピーボとハンドラーがコンビを組み、真犯人にプレッシャーをかけて、事件を解決して行く。1話完結の短編集になっており、すんなり読めて楽しいミステリだと思う。
櫛木理宇作「捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎シリーズ」では鴉が相棒だった。本作もシリーズ化するのかな。
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