2024年09月10日

訪ねてみよう戦争を学ぶミュージアム/メモリアル

「記憶と表現」研究会(寺田匡宏/笠原一人) 著

<内容>
「序文 単なる知識を超えるもの 戦争の記憶にアプローチするために 高橋哲哉」

「00.本書を読む前に」

01.沖縄戦の記憶 沖縄県平和記念資料館/平和の礎/ひめゆり平和記念資料館/佐喜眞美術館/COLUMN 暗闇の中で(アブチラガマとチビチリガマ)」

02.ヒロシマとナガサキ 広島平和記念資料館/広島平和記念公園/国立広島原爆死没者追悼平和記念館/原爆ドームと被爆建物/長崎原爆資料館/長崎平和公園と原爆遺構/COLUMN 磨き上げられたエノラ・ゲイ(アメリカ・スミソニアン博物館)」

03.空襲 大阪国際平和センター ピースおおさか/静岡平和資料センター/東京大空襲・戦災資料センター/東京都慰霊堂/COLUMN 日本の空襲被害とミュージアム

04.動員/戦場/加害 戦没画学生慰霊美術館 無言館(長野)/知覧特攻平和会館(鹿児島)/ナヌムの家と「慰安婦」歴史館(韓国)/丹波マンガン記念館(京都)/大久野島毒ガス資料館(広島)/香月泰男美術館(山口)/COLUMN 時間のない時間 島尾敏雄「死の刺」と奄美の海」

05.平和運動のうねり 原爆の図丸木美術館(埼玉県東松山市)/立命館大学国際平和ミュージアム(京都)/埼玉県平和資料館/岡まさはる記念 長崎平和資料館/COLUMN 運動は表現だ!

06.アジアと日本 戦争展の比較 靖国神社遊就館(東京)/韓国独立記念館(韓国)/中国人民抗日戦争記念館(中国)/南京大虐殺記念館(中国)/731部隊陳列館(中国)/COLUMN 戦争展示がない「国史」 日本の国立歴史博物館(国立歴史民俗博物館 千葉県佐倉市)」

07.冷戦下の戦争 都立第五福竜丸展示館(東京都江東区)/ベルリンの壁記念センターと壁博物館(ドイツ)/ベトナム戦争メモリアル(アメリカ)/COLUMN 水爆・ゴジラ・岡本太郎

08.21世紀に負の記憶をどう伝えるか 世界の試み 国立アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所ミュージアム(ポーランド)/ベルリン・ユダヤ博物館(ドイツ)/ワシントン・ホロコースト・ミュージアム(アメリカ)/水俣メモリアル(熊本)/ワールド・トレード・センター跡地再開発(アメリカ)/COLUMN「見ること」と記憶 少年手塚治虫と神戸・写真作品「流氓ユダヤ」」

<感想>
若い世代が戦争について学び、考えるためのミュージアムやメモリアルを紹介し、その活用方法も解説している。また、ブックリストや映画に年表など、戦争をより深く知るための情報も記載しており、興味深いガイドブックだと思う。
しかし、句読点の代わりにカンマやピリオドは読み辛いな。
それに沖縄戦だけでなく、樺太でも市民を巻き込んだ地上戦が行われた。公害による犠牲者追悼施設・水俣メモリアルの掲載はあるが、稚内市樺太記念館と北方記念館も満蒙開拓平和記念館(長野県下伊那郡阿智村)も予科練平和記念館と雄翔館(茨城)も周南市回天記念館(山口)も対馬丸記念館(沖縄)も舞鶴引揚記念館(京都)も載ってない。特別攻撃作戦(桜花、回天、震洋、伏龍)と占守島の戦闘、シベリア抑留と引揚は、後世に語り継ぐべき史実だと思う。残念だな。
満足度 3.gif


posted by ももた at 10:13| 東京 ☁| Comment(0) | 児童書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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