<あらすじ>
ロシア軍が北海道に侵攻した。重要施設に対するミサイル攻撃に続き、地上部隊の上陸があった。
少ししてから自衛隊の27連隊が戦闘団として展開するが、ロシア軍も自衛隊もお互い陣地を張ったきり、膠着状態となった。
その頃、自衛隊の3等陸尉・安達は、小隊を率いて避難誘導任務についていた。命じられたことを淡々とこなしていたところ、敵の活動が活発になってきた。そして、敵の来襲が明日あるかもしれないとの情報が降りてきた。
とうとう姿を現したロシア軍によって戦場は地獄と化す・・・
<感想>
自衛隊の初めての戦闘を描いており、世界情勢が不穏なこの時期とても興味深い戦争小説だと思う。
軍事描写のリアルさが話題となり、専門家を唸らせた、元自衛官の芥川賞作家による衝撃作らしいが、素人には分かりにくいうえ、読み辛いな。
しかし、近接戦闘シーンは迫力があり、一気に読ませる。
戦地から退避しない住民の言い分、ミニチュアを用いて行われる戦闘指導、実戦経験のない自衛隊員の精神状態など、勉強になった。

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