2022年11月16日

どこまでも食いついて

〈ワニ町〉シリーズ D
ジャナ・デリオン 著
島村浩子 訳 「GATOR BAIT」
カバーイラスト 松島由林

<あらすじ>
米国ルイジアナ南部の小さな田舎町シンフル。フォーチュンが保安官助手カーターと初デートを成功させた翌朝、町を裏で操っているアイダ・ベルとガーティがやって来て、宿敵シーリアが町長選に立候補すると告げた。
フォーチュンたちが当選阻止に動こうとした矢先、保安官事務所のボートでバイユーに向かったカーターを何者かが銃撃し、溺死させようとした。
その夜、連邦政府のアルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局(ATF)捜査官ライカーとミッチェルが病院に現れ、カーターに会わせろと要求するが、彼の母エメリーンは拒絶した。
しかしカーターは、脳震盪のせいで何も覚えていなかった。そしてフォーチュンは、フロリダに拠点を置く武器商人の仕事でライカー捜査官と顔を合わせた事があった。どうやらカーターは、偶然にもATFの捜査を妨害してしまったらしい。
そこでフォーチュンたちは、銃撃犯を見つけるべく調査に乗り出すが・・・

<感想>
潜伏中の超凄腕CIA秘密工作員フォーチュンと、町を仕切っているパワフルな老婦人ガーティとアイダ・ベルの活躍を描いており、爆笑もののエピソードが満載だ。凄く愉しくて痛快なコージーミステリだと思う。
世の中には先行き不安なことや嫌なこと、理不尽な出来事が多いから、この湿地3人組みたいに信念のままに行動する、ポジティブでハチャメチャなドタバタ劇を読むと心が軽くなる。元気を貰える。ずっと続いて欲しいシリーズ物だな。
続編『Soldiers of Fortune』が楽しみでならない。
満足度 5.gif



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posted by ももた at 09:05| 東京 ☀| Comment(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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