2022年10月07日

韓国軍はベトナムで何をしたか

村山康文 著

<内容>
第1章 よみがえるベトナム戦争 憎めない男/デーブとベトナム反戦運動/時が止まったソンミ村/老婆の脳裏に焼き付いた戦禍の惨劇」

第2章 証言者を探して 取材チーム・ビンディン結成/「ライダイハンを知っているか?」/交差点のカフェ」

第3章 ベトナム人被害者は語る 大虐殺の村ビンアン/忘れようにも忘れられない/長閑な村を絶望が襲う/閉ざされた「慰霊の言葉」/地元新聞社がまとめた惨劇の記録/憎悪碑か、慰霊碑か/生涯癒えない怨みの傷/タンさんの想い/母の乳房を離さなかった/ギアさんと「ベトナムピエタ像」」

第4章 韓国軍元兵士に訊く 「韓国の父に会いたい」/晩秋のソウル/若き韓国兵の恋/「ベトナム参戦47周年記念」式典/「ベトナム戦争は誰もが被害者だった」/「猛虎部隊」元兵士の反論」

第5章 「記憶」との向き合い方 3人の訪韓/徴兵か、傭兵か/「ベトナムピエタ像」のその後/ベトナム戦争は終わっていない」

<感想>
フォトジャーナリストである著者は、本書を書くに当たってベトナムと韓国に何度も足を運び、約30人のベトナム人被害者と韓国軍元兵士等から話を聞き、足掛け13年も民間人虐殺事件に関する取材を重ねたそうだ。韓国の暗部を取材しているが、個人的な恨みはないとのこと。
アメリカが敗北したベトナム戦争に、韓国軍も参戦していたとは知らなかったな。自衛隊が巻き込まれずに済んだのは、平和憲法のおかげかな。一読の価値のある本だと思う。
ベトナム戦争(1964年〜1975年)の経緯、アメリカの世界戦略とドミノ理論、米軍によるソンミ村の民間人虐殺事件、ベトナム各地で起きた韓国軍による民間人殺害事件、ライダイハン(ベトナム戦争時代、韓国兵や韓国人労働者等がベトナム人女性と関係を持ち、生まれた子供たちのこと。敵国の子ということで差別された。)、「漢江の奇跡」と呼ばれる韓国のベトナム特需、韓国社会の歴史のタブー等々、勉強になった。
そしてレイプに輪姦、虐殺など、目を覆いたくなるような惨劇が起きた場所に、憎悪碑があることも初めて知った。この事件に関与した男たちはケダモノだな。戦場は本当に恐ろしいと思った。
満足度 4.gif



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posted by ももた at 09:09| 東京 ☁| Comment(0) | ノンフィクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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