2018年05月11日

休暇のシェフは故郷へ帰る

大統領の料理人・シリーズ E
ジュリー・ハイジー 著
赤尾秀子 訳 「Fonduing Fathers」
カバーイラスト 丹地陽子

<あらすじ>
ホワイトハウスのエグゼクティブ・シェフのオリーは、夏の休暇中に恋人のギャヴを母と祖母に紹介するため、シカゴの実家へ帰省した。
愛する人たちに囲まれている喜びに浸っていたところ、母と祖母が長い間封印していたパンドラの箱を開けてしまう。幼い頃に亡くした元軍人の父の死につて意外な真相を聞かされる。
父は不服従を理由に不名誉除隊になったが、アーリントン墓地に埋葬されていた。除隊後はワシントンDCのサプリメント会社に勤め、管理情報システム部長にまでなった。
ある夜、危険な地区で後頭部を撃たれて殺された。犯人はまだ捕まっていない。
そして当時、サプリメント会社のクレイグ・ベンソン社長は、父が会社を裏切り企業秘密をライバル会社に売っていたかもしれないと非難していた。
また、父の死後間もなく、同社の管理職ハロルド・リンカが事故に遭い、マイケル・フィッチも退職していた。
特別捜査官でもあるギャヴはこの話には裏があると睨む。
父の潔白を信じているオリーは、25年以上前の未解決事件に取り組む決意をする。ベールに包まれた過去の真実を探って行くが・・・

<感想>
勇敢で強い心を持ち、好奇心や探究心が旺盛な独立志向の強い主人公は、これまで陰謀や爆弾の脅威、テロリストの策略に関わる事件に巻き込まれて仕方なく素人探偵に乗り出していた。ホワイトハウスのトラブルメーカーとして有名だが、今回は個人の問題で自発的に調査している。
いきなりオリーの母の辛い告白で物語の幕が開き、シリーズ初見だけど興味津々となる。厨房スタッフとのいざこざ、大統領一家とフード・エキスポのエピソード、オリーとギャヴの恋愛などを織り込み、最後まで楽しく読ませる。スパイ小説擬きの面白いコージーミステリだと思う。
満足度 3.gif



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posted by ももた at 08:28| 東京 ☀| Comment(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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