2018年03月12日

闇の記憶

コーク・オコナー・シリーズ D
ウィリアム・K・クルーガー 著
野口百合子 訳 「MERCY FALLS」

<あらすじ>
カナダとの国境に近い、アメリカのミネソタ州アイアン湖畔にある小さな町オーロラ。保安官に復帰したコーク・オコナーは、家庭内暴力の通報を受けてインディアン保留地に出動した。
ところが、何者かに狙撃され、同行のマーシャ・ドロス保安官助手が重傷を負う。通報はコークを誘き出す罠だった。
2日後、保留地のカジノ・マネジメント契約を結ぼうとしていたシカゴのビジネスマン、エディ・ジャコビの刺殺死体が公園で発見された。エディは死後去勢されていた。コークは身の危険を案じる間もなく、この残酷な殺人事件に対処しなければならなくなった。
富裕な実業家であるエディの父ルーは、ジャコビ家のセキュリティ・コンサルタントのダイナ・ウィルナーを呼び出し、捜査の目付け役にする。コークの妻ジョーとエディの異母兄ベンは、ロースクール時代に恋人同士だった。
そうした中、コークのブロンコに爆弾が仕掛けられた。ジョーと子供たちは、司祭だったマル・ソーンと結婚してシカゴに移り住んでいるジョーの妹ローズの家へ避難する。
家族と離ればなれになったコークは、ダイナと共に捜査を進めるが・・・

<感想>
ミネソタの豊かな自然描写がうっとりするほど素晴らしい。
そしてコークの家族と裕福で影響力のあるジャコビ一族を描き、サスペンスフルだ。二転三転するストーリー展開も面白い。
カウボーイ気質のコークと富と地位に伴う責任を深く自覚しているベン、それぞれの男の生き様に、男手ひとつで娘を育てたバーの店主ウィルと16歳のとき継父を殺した密輸業者ストーンのインディアンの悲壮を絡めた、凄く読み応えのあるミステリだと思う。
しかし、ジャコビ事件が結着したとは言えない。スッキリしない結末だったな。
満足度 4.gif



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posted by ももた at 09:28| 東京 ☀| Comment(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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