2017年11月15日

火竜の山

南アルプス山岳救助隊K−9
樋口明雄 著

<あらすじ>
岐阜県北部にある新羅山は、高速道路が開通してから人気になり、登山の新たなメッカとなった。登山客の増加に伴い登山事故が多発し、県警に山岳救助隊のチームが新設される。
南アルプス警察署山岳救助隊の救助犬チームに、デモンストレーションと講演会の依頼が舞い込む。
その任を与えられた星野夏実と神崎静奈隊員と救助犬たちは、現地へ向かう途中、無謀運転の車に追い越される。その車の後部座席には、東京都内で拉致された小学生の大村翔太が横たわっていた。身代金目当ての誘拐犯カップル直人と佳菜子は、新羅山南麓のログハウスに入り、翔太を監禁する。
一方、大学教授にして火山学者の榎田智司の娘、荻島沙耶は、登山サイトの同行者募集に応じた初対面の5人と共に頂上を目指す。
その頃、誘拐犯たちの隙をついて逃げ出した翔太少年は、山中を彷徨っていた。直人と佳菜子は翔太を追跡する。そして、ヤクザから殺しを請け負った朝鮮人パク・サンウは、漁夫の利をせしめようとしていた。
そんな中、山に噴火の兆しが現れた。地元の山岳救助隊は、登山者に下山を呼びかけ、入山禁止にする。山頂付近で登山者を見かけたという情報を受けて、夏実と静奈と救助犬たちは捜索に向かう。
しかし、新しい火口が新羅山左肩で開き、山は灼熱の風と白い闇に覆われた未曾有の被災地と化す・・・

<感想>
南アルプス山岳救助隊K−9による、北岳遭難の救出劇から幕が開く。テンポ良くストーリーが進み、火山噴火の描写は迫力満点だった。しかも追跡劇や人間ドラマなどがあり、ただの遭難現場ではない読み応えがある。
パニックとアクションとクライム・サスペンス、家族の絆など、様々な要素が相まって凄く面白い山岳ミステリだと思う。
満足度 4.gif



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posted by ももた at 09:14| 東京 ☁| Comment(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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