2017年08月01日

ブロッケンの悪魔

南アルプス山岳救助隊K−9
樋口明雄 著
装画 小野利明

<あらすじ>
さいたま市の自衛隊施設から、72万4千人の致死量に相当するVXガスが盗まれた。毒ガス兵器で最大の効果をもたらすには、出来る限りの高い場所でテロを実行することだった。
大型台風が接近する中、北岳への登山起点である広河原に至る3つのルートが破壊工作により封鎖され、この山岳一帯は陸の孤島となってしまう。巡回中のパトカーとテロリストの間で銃撃戦が起こり、死者が出る。
武装グループは北岳山荘を乗っ取るが、スタッフの松戸颯一郎は運よく難を逃れ、周辺に潜む。南アルプス山岳救助隊に無線で状況を伝える。
そうした中、テログループから犯行声明が警視庁に送られてきた。テロリストの狙いは、北岳からVXガスを装填したミサイルの発射だった。東京都民を人質にして1億5千万ドルの身代金と我が国の防衛上の秘匿事項の公開を要求していた。政府は自衛隊の出動を命じるが、大型台風直撃のため行く手を阻まれる。
そんな折り、松戸からの交信が途絶えた。江草隊長は、それを遭難事案として、山岳救助隊K−9の出動を決断する。北岳山荘へ救助に向かうメンバーの相手は、大自然の猛威ではなく、武装したテロリストたちだった・・・

<感想>
日本で2番目に高い山から毒ガスを散布するというアイデアに驚愕する。良く練られたストーリー展開になっており、読み出したら止められない。
そして、武装グループ相手に孤軍奮闘する松戸颯一郎にハラハラドキドキする。元自衛隊員の猛者3人を単独で倒す神崎静奈巡査のシーンは痛快だった。荒天と相まってスリル満点だ。
南アルプス山岳救助隊K−9の活躍を描いた、凄く面白い山岳ミステリだと思う。
満足度 4.gif



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posted by ももた at 09:07| 東京 ☀| Comment(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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