装画 北極まぐ
<あらすじ>
若菜直は新卒で鉄道会社に就職し、日本有数のターミナル駅である東京駅常勤の駅員になった。これは1年前に喘息で亡くなった弟の夢だった。そして、若菜にもある目的があった。
初日に、専門学校を出て3年目、同じ年の現業職の橋口由香子と親しくなる。彼女は改札業務をしており、若菜の同期犬塚の教育担当である。犬塚は鉄オタであることを周囲に隠していた。若菜は、ヤンキー口調のイケメン、藤原の下でホーム監視をすることになった。
そして、新人のふたりは、いきなり泊まり勤務になり・・・
<感想>
「多くの人が行き交う駅は奇跡が起きる場所である。」「この駅を利用するお客様に幸せな奇跡を起こすことができる。そんな駅員を目指して頑張る。」この言葉はヒロインの抱負である。些かロマンチックだが初々しくて好ましい。そして、懸命に仕事を覚えようとする姿勢は清々しい。
キャラクターの違う新人男女が駅の日常業務を通して成長していく姿を描いており、感動的な物語に仕上がっていると思う。

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