2024年05月07日

灰いろの鴉

捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎シリーズ @
櫛木理宇 著

<あらすじ>
去年の夏に刑務所を出所したばかりの土橋典之が、介護付き有料老人ホームで大量殺傷事件を起こした。
捜査一課強行犯係・水町未緒巡査は祖父母の面会に訪れ、偶然その現場に居合わせたが、土橋はタクシーを奪い、検問をすり抜けて未だ逃走中だ。
鳥越恭一郎巡査部長は、4歳年下の所轄の捜査員・伊丹光嗣巡査とコンビを組み、捜査に当たる。
死者2人のうち、吉永欣造は19年前まで市内の小学校で校長をしていた。そして、32年前の小学生2人による老人連れ去り殺人事件における被害者の息子だった。
鳥越は、加害者の小学生・小笠原剛と甘糟周介を知っていた。鳥越の母は、加害者の担任教師だった。刑事だった父はこの事件の後、警察を辞め、両親は離婚した。
老人ホーム大量殺傷事件は、老人に対するヘイトクライムと思われたが、土橋と小笠原と甘糟は、同じ時期に同じ刑務所で服役していた。鳥越は関連があると睨み、伊丹と共に彼らの行方を追う・・・

<感想>
舞台は牧歌的な田舎町。主人公の鳥越恭一郎は今年で41歳になるが、結婚歴はない。目の覚めるような美形夫婦のひとり息子で、子供の頃から鴉と心で触れ合える美男子。陽気で人懐こく、フットワークの軽い男という道化の仮面を、長年かけて作ってきた。
発端は老人ホーム大量殺傷事件だが、捜査して行くうちに32年前の老人連れ去り殺人事件の真相が明らかになる。そして終盤に事態が急展開する。
32年前の忌むべき夏休みの出来事、寂しくて家庭環境が複雑で身の置き場が分からない子供たち、意外な真相などが相まって、凄く面白い警察ミステリだと思う。
満足度 4.gif


posted by ももた at 08:29| 東京 ☔| Comment(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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