満園真木 訳 「ROCKAWAY」
装画 佐藤正樹
<内容>
サーフィンで人生が変わった40代半ばの女性ジャーナリストの、人生のリスタートを描いたノンフィクション。
「プロローグ もう戻れないかも」 「第1部 海辺にて」
「第2部 一歩ずつ」 「第3部 仲間とともに」
「エピローグ わたしの居場所」
<感想>
ニューヨーク・マンハッタンで暮らすダイアン・カードウェルは、5年の間に結婚生活と父と子供を産むチャンスを失った。
離婚して3年後、少しずつ立ち直って前に進もうとしている頃、サーフィンと運命的な出会いをする。
彼女にとって未踏の地ロッカウェイ(ニューヨーク市南端のロッカウェイ半島に点在するいくつかの地域)を、人生再スタートの地に選ぶ。
サーフィン初心者が、多幸感と解放感で病みつきになり、体力作りから始めてレッスンを重ね、集中キャンプにも参加して少しずつ上達していく。そしてサーフィンも園芸もできる家を衝動買いする。
やがて、普段の生活から離れて、ひとりで好きなだけ趣味に没頭できる幸運に気付く。必要なのは生き甲斐だった。
再び不運に見舞われても生き甲斐があれば、人生に立ち向かうことができるのだ。生き甲斐の重要性を教えてくれる良書だと思う。