2022年11月22日

同志少女よ、敵を撃て

2022年本屋大賞・第11回アガサ・クリスティー賞大賞
逢坂冬馬 著
装画 雪下まゆ

<あらすじ>
独ソ戦が激化する1942年。モスクワ近郊の農村で半農半猟の生活をしていた18歳の少女セラフィマは、ドイツ軍の殺戮によって家族同然の村人たちと母親エカチェリーナを奪われた。自らも射殺される寸前、赤軍の女性兵士イリーナに救われた。
生きながらにして地獄を見たセラフィマは、「戦いたいか、死にたいか」と問われ、敵を討つことにした。
母を撃ったドイツ人狙撃手イェーガーと、母の亡骸と村を焼き払ったイリーナに復讐すべく、彼女が教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。そして、セラフィマと同じように家族を喪い戦うことを選んだ女性たち、モスクワ射撃大会優勝者シャルロッタ、カザフ人猟師のアヤ、ウクライナ・コサックのオリガ、生徒の中では最年長のヤーナと共に訓練を重ねる。
やがて彼女たちは、最高司令部直属の女性だけの狙撃専門小隊として、独ソ戦最大の激戦地スターリングラードの前線へと向かうが・・・

<感想>
女性狙撃兵を主人公にして、異常な独裁国家同士の殺し合いとなった独ソ戦を描いており、スリル満点である。読み出したら止められないだろう。
焦土作戦、狙撃のスペシャリスト養成訓練、少女の成長と復讐劇、星屑作戦、スターリングラード奪還戦、ソ連最後の総仕上げ要塞都市ケーニヒスベルクの戦い等々、凄く面白い戦争小説だと思う。
そして、爆弾のベストを着せられて敵戦車に飛び込む対戦車犬や督戦隊の存在を知り、愕然とする。非人道的なことが平気で罷り通る戦争は本当に惨いな。
満足度 5.gif



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posted by ももた at 09:04| 東京 ☀| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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