地図 高野橋康
<内容>
「プロローグ」 「1章 ウラルの日本人俘虜」
「2章 赤い寒波 マロース」 「3章 アムール句会」
「4章 祖国からの便り」 「5章 シベリアの「海鳴り」」
「エピローグ」 「あとがき 33年目に届いた遺書」
<感想>
ハバロフスクの強制収容所で昭和29年8月25日に死去した日本人俘虜・山本幡男氏を描いており、各地のラーゲリに吹き荒れたシベリア民主運動、苛酷な監獄生活、地獄谷と呼ばれる囚人ラーゲリの生活など、読み応えがあった。
そして過酷な状況にあっても希望を失わず、人間らしく生きようとした山本幡男氏に感動した。
また、危険を顧みず、彼の遺書を暗記して遺族に届けた方がいたことも凄いと思った。
シベリア抑留という史実を日本人は絶対に忘れていけないと思う。

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