2022年11月02日

キュレーターの殺人

ワシントン・ポー・シリーズ B
M・W・クレイヴン 著
東野さやか 訳 「THE CURATOR」
カバーイラスト 柳智之

<あらすじ>
英国カンブリア州、クリスマスイブ。運送会社でシークレットサンタが開催され、プレゼントのマグカップの中から切断された人間の指が2本発見された。マグカップの側面には、「#BSC6」という謎めいた文字列が記されていた。
クリスマスの早朝に発見された第2の事件現場は郊外にある教会で、洗礼盤の中央に切断された女性の指が2本置かれていた。「#BSC6」と書かれた紙が讃美歌ボードに挟まっていた。
最後の犯行現場はホワイトヘイヴンのフード・ホールにある精肉店で、店先のカウンターに男性の指が2本陳列され、例の文字は値札に付いていた紙に印字されていた。
やがて3人の犠牲者の身元は、国防省で契約管理の仕事をしていたレベッカ・プリッドモア、ショップ店員のアマンダ・シンプソン、性犯罪者として登録されているゲームオタクのハワード・ティーズデールと判る。男性の遺体は自宅で発見されたが、女性2人は拉致後に殺害していた。
国家犯罪対策庁重大犯罪分析課のステファニー・フリン警部、ワシントン・ポー刑事とティリー・ブラッドショー分析官は、手掛かりを追って行き、オンラインのチャレンジ型殺人ゲームに辿り着く。
そんな中、FBI捜査官メロディ・リーが、キュレーターと名乗る問題解決屋の存在と、彼女の仮説をポーに話した。ポーは自分たちが追っている事件もキュレーターの可能性が高いと睨み、その正体と彼を雇った人物を突き止めるべく捜査に乗り出すが・・・

<感想>
ポーとティリー、臨月を控えたフリンたちが相対する敵は、オンラインのツールを駆使して世間知らずの若者を操り、必要なことをやらせる大胆不敵な殺し屋。ポーは木登りやごみ漁りなど、大変な苦労をしつつ真相に近づいて行く。
謎が次々出てきて二転三転するテンポの良いストーリー展開と意外な真相、伏線とトリックの妙味、ユニークなキャラクターの魅力が相まって、読みだしたら止められない。凄く面白いミステリだと思う。
しかし、恐れていたことが現実になってしまった。後味の悪い結末だったな。
2022年英国推理作家協会賞イアン・フレミング・スティール・ダガー受賞の『Dead Ground』が楽しみでならない。
満足度 4.gif



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posted by ももた at 08:49| 東京 ☀| Comment(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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