<内容>
「序章 参謀とは」
「第1章 石原莞爾 満州事変という「下克上」」
「第2章 服部卓四郎 作戦指導の中枢と再軍備」
「第3章 辻政信 幕僚統帥の孤高と孤独」
「第4章 瀬島龍三 シベリア抑留、そして商社へ」
「第5章 池田純久 経済参謀の「国づくり」」
「第6章 堀栄三 反骨の情報参謀」
「第7章 八原博通 合理主義者の戦いと沈黙」
「終章 戦後社会と参謀」
<感想>
参謀たちは、満州事変から太平洋戦争に至るまで15年続いた戦争を実質的に指導した。軍人の中でも特別な存在だったそうだ。その参謀の作られ方、終戦後、元大本営参謀と言う肩書きを背負ってどう生きたのかなど、勉強になった。
また、名前しか存じ上げなかった方、名前すら知らなかった方の生い立ちや軍歴を知ることができ、石原伝説、大東亜戦争開戦の原動力(田中新一作戦部長、服部卓四郎作戦課長、辻政信戦力班長)と日本再軍備の軌跡、関東軍の辻と戦後の辻旋風、シベリア抑留生活と瀬島の人生観、日本とエチオピアの関係、元情報参謀の村おこし、沖縄戦等々とても興味深く、人物評伝としても面白いと思う。
太平洋戦争について無知に等しいので、丁度良い本だったな。
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