ジェフリー・ディーヴァー 著
池田真紀子 訳 「THE FINAL TWIST」
<あらすじ>
懸賞金ハンター探偵コルター・ショウは、非業の死を遂げた父アシュトンの遺志を継ぎ、民間諜報会社ブラックブリッジの闇を追っていた。サンフランシスコに戻り、アシュトンがかつて作戦本部として使っていた隠れ家を拠点として、事故死したブラックブリッジの社員エイモス・ゴールが社外に持ち出して隠した極秘文書を探す。
手掛かりを追っていくと、ブラックブリッジの運営本部はスタンフォード商学図書館の会員専用エリアだった。ショウは正体を見破られ、撃たれようとしているところを、長らく音信不通の6歳違いの兄ラッセルに救われた。ラッセルは父から隠れ家の鍵をもらっていて、ときおり仕事で使っていたのだ。
兄と別れた後、懸賞金ビジネスが舞い込む。ショウは調査を中断して、シングルマザーの娘テッシー・ヴァスケスを捜す。
そんなときラッセルが現れ、緊急事態が発生したと告げる。ブラックブリッジが、SPと言うイニシャルの男とその家族の殺害指令を出していたのだ。それを阻止すべく、ラッセルとコルターは協力する。そして、テッシーの捜索にラッセルを巻き込む。
今やブラックブリッジを倒すことは、ショウ兄弟の使命となった・・・
<感想>
ラッセルが家族の前から消え、その後消息を絶った理由が明らかになる。一緒にサバイバル訓練を受けて育った兄弟でやる初めての仕事を描いており、父とその仲間の命を奪ったブラックブリッジ打倒作戦、「エンドゲーム・サンクション」と言うコードネームがつけられた100年前の謎の文書探し競争とその争奪戦、子会社の王の異名を持つ巨大国際企業CEOの野望、ショウ一家のサバイバルなど、とても面白いアクション小説だと思う。
そして、終わり方が良い。少し感動したな。シリーズ4作目『Hunting』が楽しみだ。

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