佐藤桂 訳 「WHAT THE DOG DID」
<内容>
「1.「犬のいない人生なんて!」…犬が欲しいと家族に泣かれ、飼うほうがましだと考える」
「2.愛情に飢えて…子ども時代に飼っていたジャーマン・シェパード、ブランディの受難の歴史」
「3.遺伝子の伝令…愛犬家の血は、ときに隔世遺伝する」
「4.一泊犬付き…ウィスコンシンの奇妙な一夜」
「5.白紙からの出発…サーシャはペット初心者、こちらは犬の飼い主初心者」
「6.いざ入学…サーシャ、服従訓練のクラスで落ちこぼれる」
「7.抗うつ薬はいかが?…さらなるトレーニングに挑戦」
「8.「イエッサー、トッド教官」…サーシャに強敵あらわる」
「9.一通の嘆願メール…幸せを見つけたわが夫」
「10.犬のレスキュー隊…「あの犬がわたしの命を救ったの」」
「11.蝶々夫人…お預かりビーグル2代目、マギー」
「12.ビーグル犬航海記…サーシャ、まともなペットめざして進化中」
「13.アメリカの紳士…永遠の憧れ、ボストンテリア」
「14.「わたしたちのための犬…最新のビーグル、ゴージャスなアニー」」
「15.トラブルにも負けず…BREW創設者の困った犬たち」
「16.猛犬に注意…サーシャのようないい子ばかりではない」
「17.粗相は楽し…「地下室がくさいような気がするんです」」
「18.動物コミュニケーション体験…ペットとテレパシーで交信する」
「19.犬好きたちの受難…犬のせいで痛い思いをする」
「20.補助犬見習い…サーシャ、人の役に立つ」
「21.「あなたのポケットに入っているのはバナナ?」…空港で活躍する探知犬たち」
「22.食えないベーグル…最新のお預かり犬、ゴールディ」
「23.驚異のサバイバル・ストーリー…レディバグ、ウィルスン、パグズリー」
「24.見かけ倒しのゴールディ…この犬をもらってくれませんか?」
「25.穏やかで家庭的?…犬はどこから来たのか」
「26.神経質で気難しいひねくれ者…荒くれブルドッグの行動療法」
「27.犬を心から愛した人…わたしたちのトッド」
「28.犬ばかと言われても…もう一匹が欲しい」
「29.「サーシャ、だめ!」…ビーグル犬はリードを放してはいけない」
<感想>
猫好きだった著者が、膨大な時間を費やして殺処分寸前のところを救出された元野良犬のビーグル、サーシャと出会い、思いがけず重度の犬好き人間になるまでの道程を綴った奮闘記であり、犬を飼いたいと思っている人なら必読の楽しいエッセイだと思う。
本業がライターだけに、笑いや涙を誘うコツを心得ており、文章が上手い。楽しくて一気読みしてしまった。
また、ビーグル犬の性質、犬種による性格の違い、犬を飼う前の心得とトイレ躾けの顛末、フォスター・ファミリー(犬の一時預かり)など、勉強になった。
これまで読んだ犬関連の本の中で一番本面白かったな。おススメです。