神立尚紀 著
<内容>
「はじめに」
「第1章 真珠湾攻撃に参加した隊員たちがこっそり明かした「本音」」
「第2章 ミッドウェーで大敗した海軍指揮官がついた「大嘘」」
「第3章 「皆、泣きながら戦っていた」戦死率が特攻を上回るソロモンの航空戦」
「第4章 ヒトラーの要望で日仏を往復した潜水艦乗組員を待ち受けた苛酷な運命」
「第5章 たった2日で3000人以上が戦死したマリアナ沖海戦の悲劇」
「第6章 生存者が語る日本軍捕虜1100人「決死の蜂起」その壮絶な記憶」
「第7章 「海軍の墜落王」は、レイテ島激戦の最中「自分不在の結婚式」を挙げた」
「第8章 「戦艦大和」特攻を「思い付きの作戦」と痛烈批判した副砲長の無念」
「第9章 知られざる「終戦後」の空戦 8月15日に戦争は終わっていなかった」
「第10章 秘密裏に36年間も遂行されていた「皇統護持作戦」とは?」
「第11章 日本人なら知っておくべき「特攻の真実」」
「大東亜戦争(太平洋戦争)年表」
<感想>
時系列順になっているので太平洋戦争(海軍)の流れを掴み易く、勉強になった。
そして戦闘機の壮絶な空戦の模様や、「被弾して帰れなくなったら、敵を見つけて自爆する」「爆撃機を守るために自らを楯にする」「負け戦を見通して、尚且つベストを尽くして戦う」など、当時者の証言は、その心情と潔さを思うと、胸に迫って来るものがある。
また、「豪州カウラ捕虜収容所の日本軍暴動」や「終戦の日(8月15日)当日やその後の日本本土上空の空戦」と「皇統護持作戦」(第343海軍航空隊司令・源田實大佐と、飛行長・志賀淑雄少佐)は興味深く、考えさせられた。
日本国民の殆んどが戦争を知らない世代となった今日、一読の価値がある本だと思う。
人気ブログランキング