2021年05月21日

何があってもおかしくない

エリザベス・ストラウト 著
小川高義 訳 「ANYTHING IS POSSIBLE」
装画 船津真琴

<内容>
家族や人と人との出会いに宿る苦しみと希望を描く9篇「標識」「風車」「ひび割れ」「親指の衝撃論」「ミシシッピ・メアリ」「妹」「ドティーの宿屋」「雪で見えない」「贈りもの」を収録した連作短篇集。

<感想>
16歳のときに家を出た女優が実家の真実に直面する「雪で見えない」は、O・ヘンリー賞受賞作。
アメリカ中西部にある寂れた小さな田舎町を出た者と、ずっとそこで暮らしている者を描いており、全編を通して、都会に出て有名作家になったルーシー・バートンの名前が出てくる。『私の名前はルーシー・バートン』を先に読むと、本書がより一層楽しめるかもしれない。
生憎未読だけど人と人の繋がりとか人生の奥深さを感じ、味わい深い連作短篇集だと思う。
酪農場の火事で全財産を失った男の「標識」と、高校生の進路指導をしている女性の「風車」が良かったな。
満足度 4.gif



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『私の名前はルーシー・バートン』『オリーヴ・キタリッジ、ふたたび』『バージェス家の出来事』
   


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posted by ももた at 09:07| 東京 ☁| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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