<あらすじ>
永遠の時を生きるポーの一族であるエドガーは、自らの手でアランを仲間にし、一族から離れて旅を続けていた。
しかし1976年、ロンドンで起きた古物商の火事に巻き込まれ、アランは炎の中に消え、エドガーの消息も途絶えた。
40年後、エドガーがドイツのミュンヘンに現れ、ファルカと再会する。そして、黒炭の塊をアランだと言う。
エドガーはアランを取り戻すため、大老ポーによってポーの村から追放されたダイモンに従うが・・・
<感想>
エドガーが黒炭の塊をアランだと言った時点で受け入れ難く、感情的になってアランを取り戻せるなら悪魔とだって契約するエドガーなんて信じられない。これまでの作品の持ち味が消えてしまった感がする。前作『春の夢』でも感じたことだが、これまでのシリーズとは完全に別物だと思い知った。
それに、アランを取り戻す話が進むのかと思いきや、別の話にすり替わっている。大好きな作品だけど、新シリーズはもういいや。宝物が手のひらから零れ落ちて行く気がした。
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