2019年02月19日

劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>


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原作  北条司
総監督 こだま兼嗣
音楽 岩崎琢
声の出演 神谷明 伊倉一恵 飯豊まりえ 山寺宏一 龍斎春水 玄田哲章
小山茉美 大塚芳忠 戸田恵子 坂本千夏 徳井義実

<あらすじ>
シティーハンターこと冴羽リョウは、モデルの進藤亜衣からボディーガードを依頼された。
亜衣がキャンペーンモデルを務めるIT会社社長・御国真司は、リョウの相棒・槇村香の幼馴染みだった。御国は撮影現場で再会した香をデートに誘う。
しかし、彼は密かに世界の武器商人と手を組み、悪しき野望を抱いていた。
そんな折り、喫茶キャッツアイの海坊主と美樹は、傭兵が新宿に集結しているという情報を入手する。リョウたちは武装集団の襲撃をかわす。
やがて新宿を舞台にした最新兵器売り込みの邪悪なイベントが幕を開ける・・・

<感想>
舞台は現代の新宿。音楽が良い。光るセリフもある。『キャッツ・アイ』の三姉妹の登場はファンサービスなのか。懐かしかったな。裏社会屈指の始末屋と相棒たちの活躍を描いた、とても面白いアクション・アニメ映画だと思う。
満足度 4.gif

   


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『シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>ノベライズ』 『キャッツ・アイ』
   


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2019年02月14日

水曜日の凱歌

乃南アサ 著
装画 影山徹

<あらすじ>
昭和16年12月8日、日本軍がハワイの真珠湾に奇襲攻撃をかけ、国民の毎日は一変した。
昭和20年3月、東京は大空襲に遭い、二宮鈴子は生まれ育った本所の家と共に妹を失い、母とふたりだけになった。
そして14歳の誕生日、日本は戦争に負けた。父、長兄、妹、嫁いだ姉と生まれたばかりの赤ん坊、家族の半分以上が亡くなってしまった。英語ができる母は、生きて行くために父の親友・宮下の世話になり、特殊慰安施設協会で働くことになった。
国は民族の純血を守るために、大勢の女を性の防波堤にしようとしていた。そして男たちは、自信喪失のうえ栄養失調寸前か、目先の利益だけ追いかけて金儲けに走っている。
がらんどうになってしまった鈴子は男の子の格好をして暮らすが・・・

<感想>
日本を焼け野原に変えて、広島と長崎に原子爆弾を落とし、日本女性をおもちゃにする戦勝国である米国人をもてなす国の指導者や母に対する戸惑いと複雑な心境など、戦後の混乱期を少女の視点で描いており、一億玉砕、一億総懺悔のスローガンを掲げられ、大凶作の食糧難と続く中、つまらない、仕方がないと言いつつも逞しく生きている。
価値観が引っ繰り返ってしまったこの時代は、頭を切り替え、自分が強くなって生き延びて行くしかないのだ。
戦争は遠い過去の過ちだと思っていたが、韓国の動向と一億総活躍社会をスローガンにする現政府の強行が頭を過ぎり、少し不安になる。
戦争を知る世代が減少していく今日、一読の価値があると思う。
満足度 3.gif



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『風紋』
   

『晩鐘』
  

『地のはてから』
   


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2019年02月08日

刑事ショーン・ダフィ・シリーズ・作品リスト

エイドリアン・マッキンティ 著
武藤陽生 訳

北アイルランド紛争を背景に、大卒で心理学の博士号を持っている30代のカソリック教徒・ショーン・ダフィ刑事の活躍を描いた警察ミステリ。

@『コールド・コールド・グラウンド』  A『サイレンズ・イン・ザ・ストリート』
  

B『アイル・ビー・ゴーン』



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2019年02月07日

ゆえに、警官は見護る

日明恩 著

<あらすじ>
港区芝浦で、積んだタイヤの中に立たされ、火を放たれた男性の焼死体が見つかった。死因は縊死、燃焼される前に冷凍保存されていた。身元が判らず、捜査は難航する。
4日後、西新宿でも同様の事件が発生する。被害者は藪長不動産都市リノベーション事業部長吉井文規。死因はインシュリンの過剰摂取による殺人だった。
どちらの現場も藪長不動産の所有物件だった。同一犯の可能性が高いため、芝浦と新宿の事件の合同特別捜査本部が本庁内に設けられた。
そうした中、またしても藪長不動産がリノベーションを手掛けた渋谷区幡ヶ谷の物件の前で、3件目の事件が起きた。死因は肝臓癌による病死、身元は不明。3つの事件は4日毎に起きていた。
やがて芝浦の被害者の身元は、吉井文規に暴力事件を起こした過去がある、清掃業アルバイトの鈴木隆文と判明する。
一方、元刑事の留置担当官武本は、暴力事件を起こして留置されている柏木の態度に違和感を覚えていた。独自調査に乗り出し、劇場型の犯行に翻弄される事件の糸口を掴む。それを合同捜査本部に加わった元同僚の潮崎警視に話し、膠着状態だった捜査が動き出す・・・

<感想>
捜査の中心となるのは3人。職務を逸脱して自由奔放な言動をする警視庁の治外法権または奇人と言われる潮崎。元会計士で警視庁の屁理屈大王または変人と言われる財務捜査官宇佐美。このふたりの監視役であり、叔父と従兄弟が警察官で元レスリング選手の正木星里花巡査。潮崎と宇佐美のやり取りが面白く、それに巻き込まれる新人女刑事の狼狽ぶりも楽しいと思う。
本筋の方も火葬全般の工程と残骨灰や、東日本大震災による液状化の被災地と不動産会社の対応、孤独死と福祉葬などの社会問題を織り込み、興味深く奥行きのある話になっている。予想以上に読み応えのある警察ミステリだと思う。
満足度 4.gif



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朱野帰子 『会社を綴る人』 『対岸の家事』  中山七里『静おばあちゃんと要介護探偵』
  


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ラベル:日明恩 星4
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2019年02月06日

そしてドイツは理想を見失った

川口マーン惠美 著

<内容>
「序章 SNS規制法案が可決された日」
「第1章 戦後ドイツとナチズムとの闘い」
「第2章 最強の女帝・メンケルの正体」
「第3章 なぜドイツと中国は仲良しなのか」
「第4章 矛盾に満ちたエネルギー・難民政策」
「第5章 EU内でも止まらない「反ドイツ」」
「第6章 そしてドイツは理想を見失った」
「終章 理想を追い求めても自由は手放すな」

<感想>
ドイツは戦後、ナチスとどのように闘ってきたのか、新生ドイツの国是はヒトラーの徹底否定、ドイツの戦後賠償とホロコーストの補償、暗い歴史を克服した戦後70年間の教育の成果、日本の戦後処理等々、勉強になる事ばかりだ。そして、ざっくばらんに語っているので面白い。
また、ドイツの歴史、女帝メルケルの足跡、独中関係などもとても興味深く、和を尊ぶ文化のないドイツと戦後の日本を比較せずにいられない。いかに自分が無知か思い知らされた。一読の価値がある本だと思う。
満足度 5.gif



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『世界一豊かなスイスとそっくりな国ニッポン』  『老後の誤算』
  


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2019年02月05日

ミスコン女王が殺された

ミス・フォーチュン・シリーズ A
ジャナ・デリオン 著
島村浩子 訳 「lethal Bayou Beauty」
カバーイラスト 松島由林

<あらすじ>
潜伏中のCIA秘密工作員フォーチュンは、バイユーの流れる小さな町シンフルに着くなり巻き込まれた騒動にケリをつけ、当初の計画通り静かに暮らそうとしていた。
ところが、シーリアの娘で町長フォントルロイの姪でもある、ハリウッドに行った元ミスコン女王パンジーが帰郷した。
折しも夏祭りのメインイベントが子供ミスコンに決まり、元ミスコン女王且つ司書という偽装工作をしているフォーチュンは、パンジーと共同で運営を任される。
しかし、ふたりは対面した途端反発し合い、公衆の面前で大衝突してしまう。
その翌日、パンジーの他殺体がシーリア宅で発見された。町の人々はフォーチュンを犯人扱いする。フォーチュンはその疑惑を晴らすため、町を取り仕切っているアイダ・ベルとガーディと共に調査に乗り出すが・・・

<感想>
パワフルなお婆さんたちが現役顔負けの大活躍をしており、話のテンポが良くて痛快だ。読み出したら止められないだろう。
前作『ワニの町へ来たスパイ』同様一気読み確実の、愉快で楽しいコージーミステリだと思う。
町長選を巡って事件が起きるという続編『Swamp Sniper』が待ち遠しく、楽しみでならない。
満足度 5.gif



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<ミス・フォーチュン・シリーズ作品リスト>
@『ワニの町へ来たスパイ』(2012)  A『ミスコン女王が殺された』(2013)
B『Swamp Sniper』(2013)  C『Swamp Team 3』(2014)  D『Gator Bait』(2014)
E『Soldiers of Fortune』(2015)  F『Hurricane Force』(2015)
G『Fortune Hunter』(2016)   H『Later Gator』(2016)
I『Hook,Line and Blinker』(2017)  J『Change of Fortune』(2018)
K『Reel of Fortune』(2018)


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『ワニの町へ来たスパイ』『貧乏お嬢さま、駆け落ちする』『村で噂のミス・シートン』
  


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2019年02月04日

サラリーマン、刑務所に行く!

影野臣直 著

<内容>
「第1章 逮捕、刑務所までの道」
「第2章 刑務所グルメ 前編」
「第3章 刑務所グルメ 中編」
「第4章 刑務所グルメ 後編」
「第5章 刑務所グルメ 番外編」
「第6章 刑務所の知恵編」
「第7章 刑務所のファッション事情編」
「第8章 刑務所のファッション事情 後編」
「第9章 全国刑務所の処遇事情」
「第10章 全国刑務所の処遇事情 初犯刑務所と再犯刑務所」
「第11章 全国刑務所の処遇事情 特殊な刑務所 前編」
「第12章 全国刑務所の処遇事情 特殊な刑務所 後編」
「第13章 全国刑務所の処遇事情 半官半民刑務所・美袮編」
「第14章 解罰 工場出役」

<感想>
著者は、1999年にぼったくり事件で逮捕され、懲役4年6ヶ月の実刑判決を受けて新潟刑務所に服役、2002年に仮出所し、歌舞伎町のネゴシエーターとして活躍後、作家に転身した経歴の持ち主。
事件に巻き込まれ、逮捕されるとどうなるのか、刑務所内の処遇、刑務作業と環境など、一般人には無縁の刑務所暮らしにそそられた。そして手軽にできる刑務所料理、刑務所漂白剤と台所用洗剤の活用など、継承されている知恵のあれこれに感心する。
しかし実録ものとは言い難く、ご自身の懲役生活を書き綴ったものでもない。期待ハズレだったな。
満足度 2.gif



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日明恩『ゆえに、警官は見護る』  大塚敦子『〈刑務所〉で盲導犬を育てる』
   


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ラベル:影野臣直 星2
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2019年02月01日

聖者が街にやって来た

宇佐美まこと 著

<あらすじ>
古くから花苗の生産が盛んだった神奈川県多摩川市は企業誘致に成功し、タワーマンションも林立して人口が爆発的に増え、市の中央に位置する湧新地区は新旧の住民が入り交じり、街は急速に発展した。
そうした中、元官僚の市長が、市民ホール完成のお披露目と市民の結束を目的に、市民ミュージカルの企画を起ち上げた。乗松純刑事の元同級生・小谷桜子は、湧新地区の歓楽街で亡き夫が残した花屋を続けていた。高校生の娘・菫子が市民ミュージカルのオーデションに合格し、準主役級の役を貰う。
その一方市内では、若い女性が立て続けに殺されていた。現場には犯人が持ち込んだと思われる花が残されていた。
そして菫子が、ストリートギャングと呼ばれる不良グループに襲われた。続いて市民ミュージカルの音楽監督・与謝野充も何者かに襲われ、意識不明に陥った。
街に不穏な空気が満ちる中、次期市長選に出馬が濃厚だとされていた有名弁護士が、死体に花を添える殺人事件の第4の犠牲者となった。そして菫子が何者かに拉致されてしまう・・・

<感想>
オカマのレイカ、街を徘徊する14歳の少年、身体の奥底に冷たい塊を持っている製薬会社のエリート研究員と男子高校生など、夜になると活気づくかりそめの街の特異性と人間模様が面白い。
それに花屋稼業と演劇の現場、ネグレクトと危険ドラッグ、音楽と美食などを織り込んだ、とても面白いミステリだと思う。
しかし、探偵役はいない。推理する楽しみはあまりないな。
満足度 3.gif



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宇佐美まこと『熟れた月』 望月諒子『蟻の棲家』 川瀬七緒『潮騒のアニマ』
  


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2019年01月31日

ふたつの海のあいだで

カルミネ・アバーテ 著
関口英子 訳 「TRA DUE MARI」

<あらすじ>
ロッカルバ村は、イタリア半島の南部、イオニア海とティレニア海に挟まれた丘の上にある。
ドイツのハンブルクで暮らすフロリアンと両親は、夏ごとに母の故郷であるロッカルバ村を訪れていた。そして村で肉屋を営む祖父ジョルジュ・ベッルーシは、かつてカラブリア一繁盛した伝説の宿屋、いちじくの館の廃墟をよみがえらせ、レストランを併設した旅館にしようと何年もの間夢見ていた。
ところが、ようやくその夢が実現可能となった矢先、祖父は残忍な殺人を犯し、逮捕されてしまう。そのとき、孫のフロリアンは12歳だった。母は夏を実家で過ごす習慣を止めてしまった。
7年半後、祖父は刑期を終え、出所する。家族から大歓迎された直後、いちじくの館再建工事に着手する。そして最後までやり遂げられなかったら、フロリアンが計画を遂行するよう約束させた。フロリアンは祖父の身勝手な言動に反発を覚えるも、次第に心を動かされて行く・・・

<感想>
現在と過去を行き来しつつ、村と家族の歴史、祖父が伝説の宿再建に執着する理由、父と息子の関係などを描き、ゆっくりと話が進む。風土やイタリア人気質など、イタリア文学に馴染みがないせいか、やや冗長に感じた。
そして、大切な夢を踏みにじられ、残忍な仕打ちで報復したジョルジュを、肝の据わった男として英雄視する村民と、殺人を犯しても経済力があり一族に君臨する男とその一族の連帯に違和感を覚えた。
ともあれマフィアが暗躍した時代を感じ、色々考えさせられる小説だったな。
満足度 2.gif



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パオロ・コニェッティ『帰れない山』  コルム・トビーン『ノーラ・ウェブスター』
   


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2019年01月30日

使い果たす習慣

森秋子 著

<内容>
「CHAPTER 1 道具/使い道はさまざまに」
「CHAPTER 2 掃除/捨てる前に・買う前に」
「CHAPTER 3 服/好きなものをとことん着たおす」
「CHAPTER 4 減らす/持たないほど、ものが生きる」
「CHAPTER 5 食/真剣勝負でシンプルに」
「CHAPTER 6 街/消費しないお出かけ」
「CHAPTER 7 遊ぶ/間取りも、人も垣根はいらない」

<感想>
ミニマリストである著者は、ステップダウンして新しい価値観を手に入れようと提唱している。写真が豊富で読み易くとても楽しいと思う。
そして、「羽毛布団を洗濯機で丸洗いする」「残った洗顔フォーム・化粧水・メイク落としのジェルも掃除グッズ」「公共施設は、知りたい・学びたい気持ちを応援してくれる場所」「お気に入りの美術館や博物館をフォローする」など、節約術の勉強になった。リビングでテントを張る家キャンプも楽しそうだ。
しかし、使い果たす習慣の有意義に共感できるものの、実践していることも多く、やや物足りない内容だったな。
満足度 3.gif



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荻原博子『払ってはいけない資産を減らす50の悪習慣』  吉井雅之『習慣が10割』
   


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読んだ本の紹介と感想、評価を書きました。