2019年04月19日

座席ナンバー7Aの恐怖

セバスチャン・フィツェック 著
酒寄進一 訳 「FLUGANGST 7A」

<あらすじ>
ベルリンに住むすネレは、バカンスで訪れたタイでタトゥーを入れたとき、エイズに感染した。発症しないようにするため、1日3回のカクテル療法をしていた。
そうした中、ネレは出産予定日の2週間前に破水する。帝王切開しなければ赤ん坊に感染してしまう。ブエノスアイレスで精神科の開業医をしている父マッツにショートメールを送り、病院へ行こうとしたところ、何者かに拉致される。
その頃、初孫に会えるのを楽しみにしていたマッツは、世界最大の2階建て旅客機に搭乗し、ベルリンへ向かう。
ところが離陸直後、乗務員乗客合わせて626人の旅客機を墜落させろという送信者不明メールの脅迫を受ける。指示に従わないと娘は死ぬ。タイムリミットは11時間。
飛行機恐怖症のマッツは、ベルリンに住む同業者フェリにネレの安否確認を頼む。
フェリはその日の夕方に結婚を控えていたが、かつて好意を寄せていたマッツの頼みを断れず、ネレの行方を追う。
マッツとフェリは、何とか事態の突破口を見出そうと奔走するが・・・

<感想>
冒頭からテンポの良い場面切り替えと、スリリングな展開に夢中になる。誘拐事件と旅客機墜落の危機に11年前の無差別銃撃事件が相俟って、読み出したら止められない。凄く面白いミステリだと思う。
満足度 4.gif



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『乗客ナンバー23の消失』  J・D・ロブ『邪悪な死者の誤算』『幼子は悲しみの波間に』
  


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2019年04月18日

統一朝鮮が日本に襲いかかる

豊田有恒 著

<内容>
「プロローグ 破局した日韓関係」
「第1章 常軌を逸した反日」
「第2章 対日戦に備える韓国・北朝鮮」
「第3章 韓国政府官僚は、すべて北の手先」
「第4章 北は、核を放棄しない」
「第5章 このままでは、ミュンヘン会談の再現」
「第6章 はずべき民族、韓国・朝鮮」
「第7章 高麗連邦の悪夢」
「第8章 日本は、どうすればよいのか」

<感想>
平易な文章で書いており、分かり易く読み易い。これまでの疑問が氷解していく。
「1965年の日韓基本条約によって、戦前の日本統治に関する全ての処理は、完全かつ最終的に解決した。当時、18億ドルしかなかった外貨準備金から、有償、無償合わせて5億ドルも韓国に提供した。」「韓国・朝鮮の文化、行動原理、思考法、国民性、発信力」「慰安婦と徴用工問題」「日本の大手新聞の罪過」等々、凄く勉強になった。
一読の価値がある本だと思う。
満足度 5.gif



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鈴置高史『米韓同盟消滅』  シンシアリー『朝鮮半島統一後に日本に起こること』
   


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2019年04月17日

だから殺せなかった

第27回鮎川哲也賞優秀賞受賞作
一本木透 著

<あらすじ>
首都圏3件の殺人事件の現場付近で、同じ外国銘柄のタバコの吸い殻が見つかり、鑑定の結果、同一犯の犯行と判る。合同捜査本部が設置されるが、捜査は難航する。
一方、著名人でもある毛賀沢生物学教授の不倫と隠し子騒動が、世間を賑わせていた。
そうした中、大手新聞の社会部遊軍記者一本木透は、連載記事「シリーズ犯罪報道・家族」で自分の体験「記者の慟哭」を書く。すると一本木宛てに、首都圏連続殺人事件の真犯人ワクチンから手紙が届く。
ワクチンは、犯行声明文と一本木の反論を載せないと殺人を繰り返すと書いていた。新聞社は一本木とワクチンの紙上討論に踏み切る。警察に協力する一方、独自取材を続け、犯人像に迫って行く・・・

<感想>
新聞経営の現状と報道の裏側、ジャーナリズムの役割、子供の虐待と家族の絆など、沢山の要素を盛り込み、劇場型犯罪を描いている。逆転劇もあり、最後まで楽しめるミステリだと思う。
しかし、親のエゴに顔を顰めたくなる。真犯人像とその動機、告白にも違和感を覚えた。殺せなかった理由も解せない。本来は感動を呼ぶであろう結末も、自己陶酔に思え不快感が残った。
満足度 3.gif



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『終焉の日』  『アイル・ビー・ゴーン』  『沼の王の娘』
  

『指名手配』   『オスロ警察殺人捜査課特別班フクロウの囁き』
 


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ラベル:一本木透 星3
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2019年04月16日

名探偵コナン96巻

青山剛昌 作

<内容>
「女性警察官連続殺人事件」と怪盗キッドが登場する「世界最大級のコンクパール・妖精の唇盗難事件」「TVドラマ連続殺人事件」を収録。

<感想>
愉しいエピソードが満載なうえ、黒ずくめの組織の情報も有り、最後まで楽しめると思う。
しかし、登場人物の相関図が複雑になってきたな〜。新刊で買うよりも、まとめ買いして一気読みした方が分かり易いと思った。
満足度 3.gif



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<青山剛昌氏おススメのミステリ>
石原さとみ主演『アンナチュラル 第1話 名前のない毒』



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2019年04月15日

知ってはいけない2

日本の主権はこうして失われた
矢部宏治 著
4コマまんが ぼうごなつこ

<内容>
「第1章 日本は「記憶をなくした国」である/外務省・最重要文書は改ざんされていた」
「第2章 外務省のトップは、何もわかっていない/3つの密約とその「美しき構造」について」
「第3章 CIAの金は、ロッキード社が配る/「自民党」という密約がある」
「第4章 辺野古ができても、普天間は返ってこない/軍事主権の喪失と「帝国の方程式」」
「第5章 米軍は、どんな取り決めも守らない・国連憲章に隠された「ウラの条項」とは?」
「終章 外務省・最重要文書は、なぜ改ざんされたのか」
「あとがき/歴史の法則は繰り返す」

<感想>
「地位協定というのは、駐留軍の法的地位(特権)についての取り決めのこと。主権国家内では、その国の法が絶対的に優先するという基本原則(属地主義)があり、そのうえで駐留外国軍に関する例外(特権)を定めた取り決めのこと。」「日本とアメリカの間に存在する異様な従属関係の本質」「日本がまともな主権国家になれない理由」等々、凄く勉強になった。
そしてエリート官僚や政治家の方便、屁理屈、詭弁、国際法との乖離という致命的な弱点に驚愕する。自分の国のことなのに全く知らなかったな。暗澹たる気持ちになり、読むのが辛いが、一読の価値がある本だと思う。
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『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』  堤未果『日本が売られる』
   


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2019年04月12日

四十歳、未婚出産

垣谷美雨 著
装画 牛久保雅美

<あらすじ>
旅行会社に勤務する宮村優子は、もうすぐ40歳になろうとしていた。出張先のカンボジアで28歳の部下、水野匠と一夜限りの関係を持ち、妊娠する。10歳年上の姉に相談したところ、男に責任を取らせろと説教された。
そんな折り、東京オリンピックを見据えた2020年プロジェクトのリーダーに推挙される。そして水野の追及を、高校時代の同級生の名前を出し、入籍済みと嘘をつき、誤魔化す。
堕ろすのは絶対に嫌だという自分の気持ちに気づき、未婚のまま生むことにしたが・・・

<感想>
主人公の方便は周囲の人を巻き込み、妊娠騒動に発展して行く。家族のお節介や母性の打算、妊娠・出産・子育て中の働く女性の現状、兄の国際結婚、難民を救うNPOに勤める同級生の生き方などを絡め、最後まで面白く読ませる。
良いなと思ったのは、田舎でひとり暮らしする年老いた母と中高年となった子供たちの近況報告会。家族の絆さえあれば苦境を乗り越えられると思った。
そして、読後感もとても良い。心温まる小説だと思う。
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『うちの子が結婚しないので』   大崎梢『宝の地図をみつけたら』
   


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2019年04月11日

ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか

熊谷徹 著

<内容>
「序章 ドイツ人の平均可処分所得は290万円!⇒でも、どこか生活に「ゆとり」があるのはなぜ?」

「第1章 サービス砂漠のドイツ、おもてなし大国の日本⇒でも、「便利さ」は「忙しさ」の裏返しでもある…!?」

「第2章 みんなが不便を「ちょっとだけ我慢する」社会⇒他人のサービスに期待しすぎない気楽な生き方」

「第3章 お金の奴隷にならない働き方⇒「ドイツの新しい通貨は自由時間」とは?」

「第4章 ドイツ人はお金をかけずに生活を楽しむ達人⇒ドイツ流・明るいケチケチ生活の極意」

「第5章 世界最大のリサイクル国家・ドイツ⇒使い回し、分かち合い「お金に振り回されず」に生きる」

「第6章 過剰な消費をしなくても経済成長は可能だ⇒未来の世代に「豊かさ」を引き継ぐ、ということ」

「終章 「求めすぎない」ことから始めよう⇒真の「豊かさと安定」を手に入れる第一歩」

<感想>
高福祉国家ドイツを知ることができ、勉強になった。
しかし、ドイツ人の平均可処分所得約290万円には、学生や年金生活者も含まれていた。数字のマジックだな。
それに台所の調理台や蛇口、シンクも付いていないアパートなんて考えられない。閉店法(平日夜8時以降と日曜祝日は店を開けてはいけない)も不便だ。顧客サービスの悪さには顔を顰めたくなる。質素な食事と倹約生活も魅力を感じない。ドイツのような契約社会が日本人気質に合うとも思えない。
しかし、日本の労働者は、健康を害するリスクをおかしてまで金を稼ごうと思わなくても、長時間労働を強いられている。ドイツの労働時間法(1日の労働時間は原則として8時間を超えてはならない。1日に付き10時間を超える労働は禁止。)の厳しい監視と罰則、有給休暇(連邦休暇法によって、企業経営者は社員に毎年最低24日間の有給休暇を与えなくてはならない。)の消化率100%は、羨ましいと思った。
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『浪費が止まるドイツ節約生活の楽しみ』   『あっぱれ技術大国ドイツ』
   

『知立国家 イスラエル』   『イスラエルがすごい』
   


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2019年04月10日

笑える腹立つイスラム夫と共存中

ハスナ 著

<内容>
漫画家のハスナは宗教に無関心な典型的な日本人。偶然訪れたモロッコで、神を信じる現在の夫ハサンと出会う。その後ハスナはイスラム教徒に改宗し、ハサンと結婚した。するとその暮らしは驚きの連続だった・・・

「第1話 イスラム教徒は怖い?/神を信じる人々」
「第2話 イスラム教徒は男尊女卑/ムスリマの本音」
「第3話 インシャッラ/日本人にも便利な言葉」
「第4話 なぜ私がムスリマ(イスラム教徒)になったか」
「第5話 喜捨の精神/日本人には理解しがたい?」
「第6話 相互扶助/実践したら喧嘩になる?」
「第7話 イスラム教の結婚式/私の場合」
「第8話 ハラム/婚前セックスは絶対ダメ」
「第9話 イスラム女子は楽しい!?」

<感想>
漫画で描いており、分かり易いイスラム教入門だと思う。
人生は何が起きるか分からない。なるべく人様に迷惑をかけたくないと思うのが日本人。イスラム教徒は、助けてもらうのが当たり前。それは、善行は巡り巡ってくるというイスラム的相互扶助らしい。日本の社会福祉制度も相互扶助で成り立っているし、助け合いや善意の輪という意味なら理解できるけれど、金絡みは勘弁して欲しいと思った。
それにモロッコの田舎では、下水システムが整っていないため、各家の下水タンクが一杯になると掻き出して川に流すそうだ。川の汚染はどうなのか気になった。
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星野ルネ『アフリカ少年が日本で育った結果』 前野 ウルド 浩太郎『バッタを倒しにアフリカへ』
   


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2019年04月09日

人を楽にしてくれる国・日本 韓国人による日韓比較論

シンシアリー 著
カバーイラスト フクイサチヨ

<内容>
「序章 虚実/どちらの日本が「本物」なのか?」
「第1章 「自国の文化」に自信がなく「日本の文化」をコピペする韓国」
「第2章 神様/「八百万の」日本、「客引きする」韓国」
「第3章 人様/韓国人の「儒教」と日本人の「神道」」
「第4章 物様/二つの物を「混ぜる」韓国、「合わせる」日本」
「終章 日本が日本として継続していくことを願う」

<感想>
日本を訪れる韓国人観光客は多く、その逆も多い。
しかし、反日思想を国是として憲法に刻み、反日教育を国家政策としている韓国という国が良く分からない。韓国歴代大統領の退任後の運命は、悲惨で恐ろしいと思っていた。
本書は、生粋の韓国人が韓国社会の問題点を挙げ日韓の比較をしており、霊悪という概念、異論を許さない社会、相手の弱点を突き、尊厳を叩きのめすまで衝突する韓国流など、とても興味深いものだった。
しかし、日本を褒め過ぎの感がある。それに行き着くところは神道だった。無宗教ゆえピンとこないな〜。
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『なぜ韓国人は借りたお金を返さないのか』 『「徴用工」の悪心』 『韓国人による罪韓論』
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2019年04月08日

ブルーバード、ブルーバード

アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞、アンソニー賞最優秀長編賞、英国推理作家協会賞スティール・ダガー賞の三冠を受賞
アッティカ・ロック 著
高山真由 訳 「BLUEBIRD, BLUEBIRD」

<あらすじ>
2016年、テキサス州シュルビー郡にある、ハイウェイ沿いの小さな田舎町ラーク。
わずか1週間のうちに、ふたつの溺死体がバイユーから引き上げられた。被害者はシカゴから来た黒人男性弁護士マイケル・ライトと、20歳になる地元の白人女性ミシー・デイル。マイケル・ライトは姿を消した夜、ミシーが働いている酒場にいた。
昇進の道を探っていたFBIエージェントのグレッグ・へグランドは、高校時代からの友人であり、停職処分中の黒人テキサス・レンジャーでもあるダレン・マシューズに事件の周辺を探って欲しいと頼む。
ダレンは現地に赴き、マイケル・ライトの妻で写真家のランディ・ウィンストンと知り合う。そして、レンジャーのバッジを胸につけ、1週間の期限付きで事件を捜査することになったが・・・

<感想>
銃と酒と麻薬と暴力、白人至上主義と人種差別が蔓延るアメリカ社会の闇を描いている。
法と正義、郷愁と複雑な家族の血の繋がりについて考えさせられた。
ダレンの物語にハイウェイ沿いのカフェのオーナー、ジェニーヴァの物語が相俟って、読み応えのあるミステリだと思う。
しかし、読了後の爽快感はないな。陰鬱な重苦しさだけ残った。
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ディーン・クーンツ『ウォッチャーズ』
   

『生存者』
   


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読んだ本の紹介と感想、評価を書きました。